手術中に看護師が医師の手を傷つけてしまった事案
事案の概要
依頼者は看護師として手術に立ち会っていたところ、医師(相手方)の手を傷付けてしまった。
相手方は依頼者が過失で手を気付けたと主張し、依頼者は相手方が急に手を出してきたと主張して事実関係を争った。
なお、相手方は、勤務する病院も相手として訴えた。
解決までの経緯
弁護士が介入し、実際の病院で手術時の再現をしたり、手術中のルールなどについて文献に当たり、依頼者に沿った主張を構成した。
裁判は2年近くにも及んだが、最後は、病院と相手方とが和解する形で終結した。
弁護士の目
医療事件や建築事件のように、特殊な知識が必要な事件では、弁護士は、まずその調査から行います。
いずれに分野においても、法律ではないにしても、一般にスタンダートとされる基準があったり、業界団体が一般的な基準を公開していることが多く、そういった非法律的な基準が訴訟でも大いに役に立ちます。
ただ、それらの基準を参考にしつつも、最終的には「法律的にどう考えるべきか」という観点から結論を導かなければなりません。ここが、弁護士の腕の見せ所といえるかもしれませんね。
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